捻挫の後遺症
足首を捻った人は多い
足関節の捻挫は多くの方が経験している怪我のひとつです。
子供の頃や学生時代、部活に明け暮れていた頃、家の階段でうっかり足を滑らせて捻る。人とぶつかって転んでしまった。など、きっかけは様々ですが、痛い思い出をお持ちの方は多いと思います。
その捻挫、その後どうなっていますか?
ずっと昔のことだし・・・
痛くもないから問題ない・・・・
治ってスポーツもできるから別に気にも留めてない・・・
など、あまり気にかける方は多くないかもしれません。
実は、足関節捻挫の後遺症って、侮れないんです。
痛みはなくても「機能障害」が残っていて、足指や足の機能がうまく働いていないケースがよく見られます。重度の捻挫や繰り返してしまうことで、靭帯が伸びたり切れたりしてしまい、本来の安定性を保
機能障害って知ってますか
でも、ちょっとお待ちを!
実は、足関節捻挫の後遺症って、侮れないんです。
痛みはなくても「機能障害」が残っていて、足指や足の機能がうまく働いていないケースがよく見られます。
重度の捻挫や繰り返し起きる捻挫で靭帯が伸びたり切れてしまい、本来の安定性を保つことが難しくなっていることがよくあります。何を隠そう、実は私自身(高校2年時に重度の捻挫)がそうなんです。
テニスで捻挫
今回はそんな症例のお話をさせていただきます。
40代女性 テニススクールで毎週汗を流す活発な方です。
初めは、股関節の痛みが気になるということで、来院されていたのですが、ある時、テニスの時に踏み込んで体重を乗せた瞬間に痛みが走り、あれっ!痛いという感じだったそうです。その後も、なんとなく気になるので動作をセーブしながらレッスンを受けていたそうです。しかし、レッスンの度に痛みが出るようになり、上手に体重移動ができなくなってしまった為、治療にこられました。
あちこちの筋肉の緊張で股関節の動きが悪かったのもさることながら、足首を見ると、脱力した状態で ↑ 図の捻挫した時のような内反肢位。いつも足首はグラグラしていて、ヒールやパンプスなどはバランスを取りにくくどうしても履くと足が疲れやすいそうです。昔は部活少女だったらしく、どうもこの時に何度も捻挫をしていたそうです。
これまで股関節が気になる時にも、足首や膝下の捩れが気になっていたのでいつも調整をしていました。
これは、荷重時に足関節の安定性が得られていないので、股関節や上半身への負担が強くかかっていることは想定できるので毎回調整するポイントにはなっていました。
靭帯は、伸びてしまったもの(切れてしまったもの)は、縮めることは出来ないので、関節のアライメントを元に戻すころをします。そして、自分の筋力でしっかりと足(足部)が安定して荷重(体重)をかけれるように、可動域を正常に戻ししつつ、足指のグーチョキパーや、アーチをサポートするリハビリなど(足関節安定のためのトレーニング)をすることをオススメしました。
その上で、股関節が大きく動くためのストレッチや筋力アップのためのエクササイズなどにも取り組んでいただくことを2ヶ月ほど行っていただきました。
今では、テニスの時の痛みがなくなり、思い切り打てるようになっています。
足首の不安感がなくなるとレッスンがさらに楽しくなったそうです。
慢性的な痛みや原因不明の怪我などは、ご本人も忘れている昔の足関節捻挫の影響があるかもしれません。
足元の安定性を見直して、スポーツのパフォーマンスアップを図りませんか。
TKC BODY DESIGN
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