バレリーナの足
ご縁があってプロのバレエダンサーを診ることになりました。
バレリーナは何度も診ていますがバレエ団に所属するプロ(プリンシパル)は初めて
個人的には、プリンシパルレベルの方のカラダはどうなっているのか、興味がありました。
何に興味があるか
可動域とかよりも、どうからだを操っているのか?
どこが発達しているのか?
どんな感覚でバランスをとったり踊っているのか?
これが知りたかった。
当然、ご本人が気になっている部位の評価をしながらになりますが、
ご自身の調子の良し悪し。
理想とする使い方。
自分では、コントロール仕切れない部分(動きの癖)
痛みの状態から考えて動き方の仮説を立てて質問したり
舞台に向けてのバレリーナの世界を伺うことができました。
実は、丁度2週間後に舞台(しかも演目が白鳥の湖)があり、ここまで作ってきた身体の調子もあるため、
こちらの感覚(仮説)だけで筋肉の張りや動きを変えすぎていはいけません。
ほぐれれば良い。柔軟性が高まれば良いという世界ではないので。
これは、トップアスリートのサポートで経験しましたが、本人の感覚と実際が大きく違ってしまった場合、修正をする作業が必要になります。平たくいうと困るのが患者さん自身になってしまう。。
バレエ特有の足の使い方や手の使い方。
ある意味、想像ではなくリアルにどう使うのかを直接聞くことができたので私にとってはなんとも贅沢な時間でした。
確かにイメージしていた部分と、言われて初めて気がつく部分がありました。
それでも共通していることは、痛みがあるとそれをどうしても回避(代償)してしまう動きをしていること。
これは、どのジャンルでもプロ(レベル)の方々にはよくある話しです。
ようはそれでもやらなくてはいけない。
ちょっと動きをごまかせば見た目はほとんど変わらずやれてしまうのがプロレベルの方々の特徴でもあります。
ある意味プロですからいとも簡単にこなしてしまえるのです。
しかし、それが意識下なのかそうでないのか?
弱い部分がある
実は、痛みがでる原因として弱い部分がある事があります。
時期的なタイミングはありますが、弱い部分で慢性化しているような課題がある場合、強化しなくてはいけない。
ここは本人が認識している場合もありますが、気がついていないことも多いようの感じます。
このあたりは、いつも通り本人のイメージ(実際と現状のすり合わせ)を伺い、動きを理解しながら理想に近づけていきます。
動きの修正と言っても、痛みがあるとどうしてもやりたいこと(動き)ができない。
私の仕事
原因と代償された課題(問題)を見つけて改善いくお手伝いをすること。
痛みなく動ける状態に変える
理想的な動きにつながる動き方の提案や確認
そして、最も大事なことは、
痛みとの関連など
全てつじつまがあうかどうか(仮説)!
ココが一番大事。
本人がいう
気のせい!ということはないと思っていつも診ています。
痛い!
違和感!
怖い!
なんとなくできない!
全てどこかに克服する必要の部位(事)があります。
ここをいかに見つけていけるか?
こちら側の醍醐味でもあるが経験と知識を活かして日々格闘しています。
TKC BODY DESIGN
曽我武史
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