長距離を走ると膝が痛い。
ランナーで膝が痛い!?
直ぐに思い浮かぶのは、お皿(膝蓋骨)周囲の違和感や痛み。
ランナーズニー(腸脛靭帯炎)
鵞足炎
膝蓋靭帯炎
棚障害
など
いろんな部位で痛みや違和感を発することがあります。
今回は、学生(長距離選手)のお悩み
もともと高校生の頃から脛(シンスプリント)が痛くなったりアキレス腱炎、恥骨周囲の違和感、足の甲に痛みがでたりといろんな部位がが痛くなったことがあるそうです。
しかし、今は、どれも痛くありません。
今回は、痛いというよりは、お尻を伸ばすストレッチをするとどこ(ピンポイント)とは言えない痛みのような違和感が(膝の周り)消えないとこことでした。
動きをみて評価
筋肉の張り、関節の動きを見ていきました。
すると、違和感のある反対側(健側:元気な足)の大腿四頭筋の張りがものすごく張っていました。
では、違和感を感じている足はどうでしょうか?
単純に患部に近い外側(外側広筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋)の張りが強かったです。
そして、膝を曲げる(屈曲)動きでも変な緊張感がありました。
その後、膝裏、ふくらはぎ、足首、足元、指先までを細かく診ていくと足を反らす動き(背屈)がスムーズではなくむしろ動きがぎこちない(硬い)感じでした。
そうなると、膝裏から腓骨筋(ふくらはぎの外側)などの張りもかなりあり、明らかに負担がかかっている状態。
ここまでくると実際の走りを見なくても、どんな動きをしているかは想像できます。
実際に治療を終えると膝の違和感は消え。
お尻でしっかり乗り込んで行けるよう感じに変わっていました。
そうは言っても足元の不安定性と膝の捻じれ(機能的な安定性がない)があったので
足元にテーピング(動きの補正)をしてみました。
すると足元の安定感だけでなく膝の動きも少し良くなっていました。
あとは、コアの安定した筋力と股関節の動きを修正(強化)しなくてはいけないので簡単かつ重要なトレ〜ニングを幾つか提案。
すると、もともと補強トレーニングはしている選手ですので動き自体は直ぐにできました。
しかし、こちらが意識して欲しいところが全然使えていなかった為、細かく修正。
すると本人からは
今まで自分がやっていたことはなんだったのか?
こういったことを教えて欲しかったと言っていました。
一般的な治療院でも最近は運動指導のようなことをしているところは増えていますが、
怪我のこと。
競技のこと。
状態把握した上でのパフォーマンスアップまでを網羅しないと同じような動きをしてもらっても効果が全く変わっってきます。今回、ちょっとしたコアを使いながら動かす運動を幾つかしてもらいましたが、終わったあとは不思議と歩くのも姿勢もよくなりすごく楽に動けるとのこと。
もちろん治療して動きやすくなっていることもありますが、機能的に動く場所が働いてくれればそれはもう違った動きになってくれます。それでも正しく刺激は入ればというのが条件ですのであとは反復練習をして基礎的な動きを習得していけるといいと思います。
TKC BODY DESIGN
曽我武史
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