TKC BODY DESIGN
COLUMN 痛み・怪我

腰痛とぎっくり腰 ── お腹にうまく力が入らなくなっていた例

脊柱管狭窄症と付き合いながら過ごしてきた方の、ぎっくり腰。背中や腰の張りではなく、動き方を見て分かったのは「お腹に力が入らない」ことでした。

2022年5月に書いた記事を、2026年10月に読みやすく手直ししました。文・TKC BODY DESIGN 代表 曽我武史

脊柱管狭窄症の診断は出ていたけれど

脊柱管狭窄症と診断を受けていて、足のしびれや時々出る腰の痛みと、うまく付き合いながら過ごしてきた方のお話です。

寒暖差の激しい日が続いたからか、腰の痛みが悪化してしまいました。

ここ数か月は、長時間のドライブのあとに腰が痛むことが増えていたそうです。そしてある日、洗面所でかがんだ姿勢から身体を起こそうとした瞬間に、痛くなってしまいました。いわゆる「ぎっくり腰」です。

またギクッとしそうな怖さ

これまでも痛みが出ることはありましたが、そのたびに施術やトレーニングで乗り越えてきたそうです。

ただ今回は、「トレーニングもしているけれど、なんだかずっと腰が重たいし、またギクッとしそうな怖さがある」とのことでした。

全身の動きを確かめながら身体に触れていきましたが、腰や背中に強い張りがあるわけでも、しびれが増しているわけでもなさそうでした。

でも、動き方を見てみると、お腹にうまく力が入らなくなっている様子でした。

お腹の力(腹圧)のポイント

お腹の筋肉の層

お腹の筋肉は、詳しく見ると3つの層に分かれています。身体の軸をぶらさずに手足の動きを支えるには、中の層から深い層にある内腹斜筋や腹横筋が働くことがとても大切です。

かがむときや重いものを持つときには、お腹にしっかり力が入ることが大事です。普通は、意識しなくても働いてくれるものです。

ところが、ぎっくり腰や長引く腰痛を抱えている方は、この腹横筋や腹斜筋がしっかり働かなくなっていることがあります。ここをしっかり支えられるようになると、骨盤や背骨が安定し、腰を傷めにくくなります。

この方には、施術で全身の筋肉のバランスを整えたあと、普段のトレーニングを少し見直していただき、お腹の力の入れ方(ドローインやブレーシング)を意識してもらうようにしました。

「下っ腹に力を入れる」

「下っ腹に力を入れる」ことが無理なくできるようになってきたら、腰痛は気にならなくなった、とのことでした。

動きの基礎ではありますが、まずはここにしっかり力が入ることが大事です。

もうひとつ。冷房の効いた部屋に長くいると、知らないうちに足元が冷えていることがあります。腰痛が長引いている方や、ぎっくり腰を繰り返している方は、足元を冷やさないことも予防になります。

そして、動くとき(特にしゃがんで立ち上がるとき、起き上がるとき)は、お腹に力を入れることを意識してみてください。これに慣れてきたら、次の段階へ進んでいきます。

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