2016年6月に書いた記事を、2026年10月に読みやすく手直ししました。文・TKC BODY DESIGN 代表 曽我武史
足そのものの、ねじれ
足は、地面と接する大事な部分です。歩くときも走るときも、とても重要な役割をしています。
足がねじれると聞くと、足首をひねる捻挫を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、今回はその話ではありません。足そのもの(くるぶしから下の足の部分)がねじれている、というお話です。

一般の方を多く診るようになってから、足の見方が変わってきました。けがの後遺症として起きたねじれではなく、ふだんの使い方の中で、だんだんねじれてきたのではないか。そう思える足を、よく見かけるようになったからです。
ねじれ方は、人それぞれ
- かかとから、ねじれている
- 足の前のほう(前足部〜中足部)のねじれが強い
- つま先が内側を向いている(内股ぎみに足をつく方に多い)
生まれつきの足の形とは別に、本来は正常な足なのに、今はねじれてしまっている足があります。そういう方は、膝から下もねじれが強くなっていることが多いです。とはいえご本人は、それほど気にしていないことがほとんどです。
足部の骨は、3つのまとまり
足の骨は前足部、中足部、後足部の3つの部分に分けられます。
『前足部』つま先を始めとする5個の中足骨と14個の趾骨で構成されています。
地面に足を付くと、これらの骨が広がって体重を支え、全身のバランスを取ってくれます。中足骨、これは甲にあたる部分の一部で、親指側が足の母趾球を形成しています。
これらの骨は足の柔軟性を高めると同時に、足下面をしっかりと捉えて感じる働きをしてくれます。
『中足部』
足根骨と呼ばれる5個の小さな四角いがっしりとした骨で構成されています。
足を踏み出すたびに衝撃などの負担に耐えるようにこれらの骨は密接に配置されています。
『後足部』
距骨と踵骨の2個の骨で構成されています。
踵骨は足にある骨の中で最も大きい骨で、衝撃の吸収と足のバランス維持の2つの役割を果たしてくれています。
ちなみに足のアーチ(縦アーチ;土踏まず)は、内側を指し、
バネの役割をしてくれます。
指先を反らすとアーチ状に高くなる仕組みがあるのですが、今は、この働きがうまく使えていない方が多く、扁平足ぎみになっている方もいます。

ねじれた足は、変えられるのか
ねじれが強いと、いろいろなトラブルにつながることがあります。では、ねじれた足は変えられるのか。これは私にとって、長年の課題であり、疑問でもありました。
いま言えるのは、変えられる足もある、ということです。
膝が痛い方や、腰に痛みを抱えている方の足を見ると、足元からねじれていることがよくあります。腰の痛みや違和感に向き合うとき、足元も整えると、立ったときの感覚が変わってきます。トップアスリートだけでなく、70代の方でも、その変化にご自身が驚かれることがあります。

痛い場所だけでなく、全身から
症状のある場所だけを見るのではなく、全身から診る。足は、そう考えるきっかけをくれた場所でもあります。
足は、とても大事な働きをしています。



