2022年5月に書いた記事を、2026年10月に読みやすく手直ししました。文・TKC BODY DESIGN 代表 曽我武史

ねじれが先か、痛みが先か
何かしらの症状をお持ちの方は、身体が歪んでいたり、ねじれていたりすることが多くあります。
しかも、その歪みを、ご本人はほとんど感じていないことがほとんどです。
多くの症状は、この歪みやねじれを整えることで、軽くなっていきます。
ねじれが先か、痛みが先か。これは、鶏が先か卵が先か、と似ています。
人の身体は、左右がぴったりそろっていることはあまりありません。むしろ利き手や利き足があるので、重心の取り方もそのつど柔軟に対応できるようにできています。
どうして長引くのか
長年、人の身体を診ていると、症状が長引いている方は、動き方まで見直せていないことが多いように思います。
施術を受けて痛みが消えれば、治ったと思います。実際、その時点では良くなっているのだと思います。
ただ私は、本当の意味では「動きまでは変わっていない」のではないか、という仮説を立てて、いつも診ています。痛み止めを飲んで、痛みが消えているときに少し似た状態です。
施術を受けたり、ストレッチをしたりして、症状が和らぐことはあります。ただ、それが一時的なもので終わってしまうことがあるのです。
私がいつもお話ししているのは、関節の動く範囲が、無理のない範囲に収まっているかどうか。そして、筋肉のやわらかさや硬さ、神経の反応や働き方を診ています。
長引く痛みと向き合うには
ある程度、関節が動く範囲を取り戻せれば、痛みや動きにくさはなんとかなることが多いです。けがの場合も、炎症が落ち着けば、症状はぐっと楽になったように感じます。
実は、ここに落とし穴があると、私は思っています。
スポーツ選手、特にトップアスリートだけを診ていた時期には、気がつきにくかった部分です。
国内でも上位にいる陸上選手は、良い状態をうまく保ちながら練習や試合に臨んでいます。もちろんけがもしますが、それでも一度はベストな状態になったことがあるので、もともとの力が高い状態と言えます。
では、一般の方だと何が違うのか。基本的に、押さえるべきことは同じだと考えています。
長引く症状を抱えているアスリートもいます。その場合に鍵を握るのは、動き方です。身体の安定、しなやかさ、そして反応。
この動き方を見直して身につけないと、本当に良くなったとは言えない、と考えています。
動けるから大丈夫か。これは、正解でもあり、不正解でもあります。
動き方の質は、その方の状態によって違います。お一人お一人の身体の状態を確認しながら、一緒に、快適な身体づくりのお手伝いをしています。
アスリートに限らず、一般の方のご要望にも、とことんお付き合いしています。気になることは、何でもご相談ください。



